LPガスとは『Liquefied（液化された）Petroleum （石油）Gas（ガス）』という名称で、ブタンやプロパンを主成分としたガス燃料です。「LPG」「プロパンガス」と呼ばれています。
常温でも低い圧力で液化するので、ボンベに充填して一戸一戸個別に供給しやすく、インフラが行き渡っていない郊外や地方都市などで、現在も広く利用されています。
LPガスは空気よりも重く、本来は無色透明。LPガスには有害な一酸化炭素は含まれていないため直接吸っても死亡することはありませんが、不完全燃焼の場合は有害な一酸化炭素が発生します。そのため、空気中にLPガスが0.1%混ざっても感知できるよう玉ねぎの腐ったような独特なにおいがつけてあります。
皆さまが安心・安全にガスをお使いいただけるよう、LPガスには様々な工夫があります。
ガスメーター
ガスメーターが感知して自動的にガスを止めて、メーターがランプ点滅などで警報表示します。
SIセンサー
平成20年４月より販売されるガスコンロは、SIセンサーコンロになりました。すべてのバーナーに一歩進んだ賢い(intelligent)温度センサーを搭載したコンロです。消し忘れ消火機能、焦げつき消火機能、立ち消え安全装置、調理油過熱防止装置、早切れ防止機能など様々な安全装置が内蔵され、すべてのコンロバーナーに搭載されています。詳しくは、こちらをご覧下さい。
LPガスは災害に強いエネルギーだと言われています。
LPガスは運搬できる分散型なエネルギーなので、電力・都市ガスが分断されても、一戸単位での迅速な復旧が可能です。災害時には被災地での緊急炊き出しや仮設住宅への熱源供給など、緊急の燃料供給対応に最適です。
東日本大震災ではガソリンなどが不足した状況下で、LPG車が代替機能として活躍しました。
阪神大震災では、ライフラインが寸断される中都市ガスをバックアップしたのが、LPガスや石油製品でした。また、どちらの震災もLPガスを原因とする火災はありませんでした。
元栓を閉じれば、ほとんどの二次災害をを防ぐことが可能な災害に強いエネルギーなのです。
石油等の採掘から消費に至る全体的な視点から見た場合、地球を汚すCO2の排出量は都市ガス・石炭・石油・LPガスの化石燃料の中で、LPガス（プロパンガス）が一番少なく、オゾン層を破壊する原因物質である一酸化硫黄（SO）、一酸化窒素（NO）の発生率も低いです。ススや灰分も出さず、クリーンなエネルギーであることがわかっています。
LPガスは、体積あたりの総発熱量が天然ガスに比べるとプロパンは2.5倍、ブタンは3.3倍と非常に高く、環境によいことと併せて、ハイパワーで高品質なガスエネルギーです。
成分の違いにより「プロパンガス」と「都市ガス」では、火力に違いがあります。プロパンガスの熱量は、なんと都市ガスの2.18 倍。
火力の強さは、３口コンロで同時に強い火力で調理ができるほど。
火力の微調整もできるため、料理の好きな主婦の方、飲食店にはガスがオススメです！